ベーコンを作る過程はお世辞にも簡単とは言えません。手間はかかるし時間はかかるし材料代も高いし。でもそれがやっとこさ人並みにできるようになったら今度は次の壁が待ち受けていました。ベーコンを作る難しさより遥かに難しい超難題です。
それは、
①味覚は十人十色であること。
何度も何度もテスターさんにご協力頂いてアベレージの味付けを探し出したおかげで、大半の方は「ちょうどいい味」とおっしゃって頂けるのですが、「塩辛いね」とか、逆に「味、薄いね」とおっしゃる方もごくごく稀にいらっしゃいます。そのご意見を取り入れるべきなのか、はたまた少数意見は考えないほうがいいのか?結局は好みの問題なので正解がないのです。最小公倍数を探し出すほかないのでしょうか??ものすごく悩む所です。
②毎回同じ味で作れること。
デジタルのはかりを使って1g単位で毎回正確に計って作っているものの、その時の豚バラ肉の状態や産地などで仕上がりが変わってきます。また、同じ名前のスパイスでも買うお店で変わってきます。塩に関してもミネラル分豊富な岩塩の方が細菌繁殖を抑える効果があると知って途中から変えたので、こういう部分も当然影響してきます。燻製の過程も火加減や燻煙の当て方で全然変わります。
なので、いつも同じ味の料理を提供される飲食業の方の偉大さを肌で感じています。尊敬します。
全員が「旨い!」と言うもの、また、いつ食べても変わらず「旨い!」もの。
永遠のテーマですが日々研究を重ねていきたいと思います。
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